『問題解決型』ハードウェアメーカー
ファナティック

News Release

株式会社ファナティック（本社：東京都千代田区、代表取締役　内　義弘）は、金剛鋲螺株式会社（本社：東大阪市長田西、代表取締役社長　辻本康則）が、自動倉庫システムのリプレースに「P2P型ハード入替サービス」を採用し、2017年9月から約3ヵ月の試験運転を経て、12月から新しいサーバーによる本格運用を開始しましたのでお知らせいたします。

今回のリプレースでは、自動倉庫システムを構成するサーバー・制御端末・倉庫機械の三層が一体化したシステムを切り分け、必要な箇所だけに対応するユニークな方法を採用。OSバージョンアップやアプリケーションの改修・再構築を回避することによって、リプレース費用を約1/５に圧縮しました。

金剛鋲螺が使用する自動倉庫システムは村田機械（ムラテック）のパレット自動倉庫で、入出荷業務の効率化・合理化を目的として2002年に導入。同システムは、入出荷指示を行うサーバー（NEC製）2台、自動倉庫を制御するための制御端末（DELL製）10台で構成されており、サーバーOSにはWindows Server 2003を利用。OSサポート期限終了に加え、サーバー本体の老朽化・メーカー保守切れのため刷新が必要でした。

自動倉庫システムではシリアル通信が使われており、システムを仮想化し延命する方法がとれないため、自動倉庫システムの納入会社からは、OSバージョンアップとあわせて、新版OSに対応したサーバーへの入れ替え、さらにアプリケーションの刷新も含めたリプレースが提案されましたが、システム全体に波及することによる高額な費用が問題となっていました。

これに対し、「P2P型ハード入替サービス」では、利用中のOSやアプリケーションや周辺装置に一切手を加えることなく、ハードウエアだけを新品に入れ替えることができるため、バージョンアップやプログラム改修を不要とし、最小限のコストでシステムを延命し安定化を図ることができます。

一般的に、自動倉庫システムのような制御系システムでは、納入会社がサーバー・制御端末・機械装置を一括して保守サポートや更新対応を行います。システムを切り分けて、部分的に他の会社に委託することが難しいとされています。

導入にあたり、ユーザー企業である金剛鋲螺主導のもと、自動倉庫システムの納入会社およびファナティックの３社で、自動倉庫システムの運用における守備範囲の切り分けと保守体制を確立することで、業界では類を見ないスキームを構築し、切れ目のない保守・サポートにも取り組んでいます。

OSサポート期限終了にあたっては早急なバージョンアップが望まれる一方で、自動倉庫システムのような制御系システムでは、寿命や償却年数の長い機械装置と更新時期をあわせたいというニーズが存在します。インターネットと分離されておりセキュリティリスクが低く、また、最新OSへのバージョンアップで得られるメリットが少ない場合の手法として、「P2P型ハード入替サービス」は、既存のリプレース方法にとどまらない、企業の状況に適した合理的な選択肢を提供します。

図：自動倉庫システムの三層構造

【金剛鋲螺株式会社について】
金剛鋲螺は、1946年に創立した線材・鋲螺製品の総合メーカーで、現在はねじ(六角ボルト)および精密冷間圧造部品の製造販売を中心に事業を展開しています。

【ファナティックについて】
ファナティックは、企業・大学・研究機関向けにオーダーメイドのサーバー・ストレージ機器を国内の自社工場で製造しており、大手メーカーでは対応が難しい、少ロット対応や長期供給、Windows Server 2003などの旧OSが動作するハードウエアの製造などを特長としています。

【「P2P型ハード入替サービス」について】
経年劣化したハードウエアをファナティック製の新しいハードウエアに入れ替え、OSと業務アプリケーションをそのまま移行するサービスで、各種OSに対応できることを特長としています。仮想化やクラウド化とは異なる、ハードウェアメーカーならではのユニークなリプレース手法として、企業規模や業種を問わずこれまでに300台以上の実績があり、移行成功率は100％を継続しています。

※記載されている会社名、製品名、サービス名、ロゴ等は各社の商標または登録商標です。

＜製品・サービスに関するお問い合わせ先＞
株式会社ファナティック　　広報担当：枝並
〒102-0076　東京都千代田区五番町1-11 五番町TMビル3F
TEL：03-5212-1466　　FAX：03-5212-1467　　E-mail：mkt_p@fanatic.co.jp
URL：https://www.fanatic.co.jp/product-solution/p2p/

お問い合わせはこちら