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    腐食ガスにも耐久性のある、超高気密構造の産業用コンピューターを開発
    真空フランジ構造と特殊コネクタで、粉塵・液体はもちろん腐食ガスも侵入させない、 真空コンピューター「Sealed Edge(シールド・エッジ)」(特許出願済)

    2022.11.15ニュースリリース

News Release

株式会社ファナティック(本社:東京都千代田区、代表取締役:内 義弘、以下 ファナティック)は、  硫化水素などの腐食ガスにも耐久性のある真空構造の産業用コンピューター「Sealed Edge(シールド・エッジ)」を開発しました。

真空コンピューター「Sealed Edge(シールド・エッジ)」

「Sealed Edge(シールド・エッジ)」は、真空フランジ構造と自社開発のハーメチック(気密)コネクタを採用することで、コンピューターの劣化や故障の原因となる腐食ガスや粉塵、液体の侵入防止を実現しました。これにより、コンピューターに不向きな場所や環境でもコンピューターを設置することができ、これまでコンピューター活用が進んでいなかった分野における、エッジコンピューティングの新たな領域を創造します。

【開発の背景】
産業用コンピューターの特長のひとつに高い耐久性があります。しかし、従来構造のコンピューターでは腐食ガスの侵入を防ぐことは難しく、このガスによるマザーボード等構成部品の腐食が不具合や故障を発生させる要因となっていました。多種多様な産業用コンピューターを扱う当社にも「腐食ガスがある環境でも安心して使える高い耐久性を持つコンピューターが欲しい」という声が寄せられ、開発に着手しました。さらに、耐久性の確保とトレードオフの関係にある高性能を実現するため、液体でCPUを直接冷却する新しい冷却システムを開発・採用しています。

【特長】
(1)真空フランジ構造
従来にはなかった超高気密構造とするため、筐体を真空フランジ構造としました。気体(ガス)も侵入させません。

(2)ハーメチック(気密)コネクタを自社開発
コネクタも超高気密構造とするため、ハーメチック(気密)コネクタを自社開発しました。コネクタからも気体(ガス)は侵入しません。

(3)新開発の冷却システム
CPUを液体で直接冷却する新しい高効率の冷却システムを開発し、採用しました。高性能なCPUを搭載できます。

【耐腐食ガス性能の評価】
腐食ガスである硫化水素を高濃度(50ppm)で10日間暴露する腐食ガス試験を実施し、異常が発生しないことを確認しました。硫化水素50ppm・10日間の暴露は、0.2ppmの場合の6年11か月分に相当します。下水処理場では硫化水素ガスが発生することが知られており、その濃度を計測した下水処理場では0.2ppm程度であったということです。

【製品概要】

項目 内容
製品名 「Sealed Edge(シールド・エッジ)」(※特許出願済)
冷却方式 新開発の冷却システム(ファンレス、ポンプレス)
外形寸法 W137×D309×H219mm
主な特長 ガスも透過させない超高気密構造

※特許出願公開番号:特開2022-116481

【販売開始】
2022年12月予定

【ファナティックについて】
ファナティックは、企業・大学・研究機関向けのサーバ、ストレージ、産業用PCなどをオーダーメイドで製造するハードウェアメーカーで、長期供給、少量多品種、特殊なカスタマイズなど大手メーカーでは実現が難しい要件への対応を特徴としています。

<製品・サービスに関するお問い合わせ先>
株式会社ファナティック  広報担当:枝並
〒102-0076 東京都千代田区五番町1-11 五番町TMビル
TEL:03-5212-1466  FAX:03-5212-1467  E-mail:sealed_edge@fanatic.co.jp
URL:https://www.fanatic.co.jp/sealed-edge/