CASE 導入事例

製造業 C社様

既定路線のバージョンアップに疑問、 代替案が可能にした自動倉庫の維持コスト抑制

導入前の課題
自動倉庫システムのPC保守終了にともなう更新コストが、数年先に控える設備更新の際に再び発生することが判明し、合理的とはいえない計画だった。
ファナティックが提供した解決策
初回の更新では、保守が終了するPC本体だけを新品PCに入れ替えるハード入替サービスで対応。多額のコストが発生するシステムバージョンアップは設備更新時に行う。
導入後の成果
2回必要とされていたバージョンアップのうち1回めを不要としたため、大幅にコストを抑えることができた。

制御PCサポート終了が投資再考のきっかけに

有名大手企業からの受託製造を行うC社では、複数の拠点を抱えることによって多種多様な製品の保管とタイムリーな納入を実現している。これら各拠点にはマテハン業界トップクラスのメーカーが納入した自動倉庫を利用し、導入から保守さらには日常的なメンテナンスまでも委託している。

同じメーカーが納入した、在庫や入出庫を管理する自動倉庫システムには汎用的なPCが使われているが、導入時に設定された保守期間が5年であったため、メーカーからの保守終了の通知とともにバージョンアップの実施案と費用が提示された。

C社ではこれまでもメーカーの提案通りに同様のバージョンアップを行っていたが、今回は、将来の成長戦略を描くなかでの長期的な設備投資計画とコスト構造の把握が必要と考え、自動倉庫の投資に関する15年先までの計画をメーカーに求めることにした。

メーカーが作成した計画では、自動倉庫へ直接指示を出す制御盤システムのサポート終了による更新が5年後に予定されており、多額の投資が必要になることが判明した。そこで、この計画と同じ15年先までの投資計画の別案として他のメーカーへの入れ替えについても情報収集したが、結果、現行の自動倉庫を継続運用することが合理的であると判断。現行メーカーが提示した計画に則って維持することが決まった。

 

 

 

投資計画を踏まえたコスト抑制策があるはず

しかし、15年先までの投資計画のなかでも合理的ではないと思われる点があった。それは今回のメーカーの提案通りに保守切れ対策として管理システムのバージョンアップを行っても、数年先の5年後に予定されている制御盤の更新では制御盤のバージョンに合わせて再度PCをバージョンアップしなければならないことだった。

管理システムPCを短期間で2回も入れ替えることになるため、制御盤の更新が関係しない1回目の入れ替えではコストを抑えることが望ましい。特別なシステムを使っているわけではないのでこのような問題は自社固有のものではなく、何か別の解決策があるはずだと考えたという。

決してシステムに詳しいわけではないと言いながらも、経営の立場から解決のための情報収集を行い、PCの保守切れ対策に適した方法として着目したのが、バージョンアップをせずにPCを新品に入れ替えるファナティックのハード入替サービスだった。

 

 

 

自動倉庫メーカーとの長期的な関係も維持

注目したポイントは同じ自動倉庫メーカーでの実績があること。また自動倉庫メーカーが提示するバージョンアップに代わる方法として費用の抑制が期待できることに加え、対象のPCを入れ替えるだけであればリスクも少ないと判断した。

ハード入替サービスでPCを更新した後も、引き続き自動倉庫メーカーとの契約が継続できるかという点が課題となったが、自動倉庫メーカーにはバージョンアップに代わる案はなく、また今後の長期計画を踏まえた継続的なサポートは必要であるとの認識から交渉は難なくまとまったという。

このようにして、当面の課題とされたPCの保守終了で必要とされた費用は、ハード入替サービスという代替案によって大幅に削減することができた。

今回の取り組みではバージョンアップ費用だけに焦点をあてず、製造業が保有する固定資産のなかでも大きな割合を占める自動倉庫を今後どのように維持していくのか、長期視点での投資計画を再考する契機になったといえるだろう。

 

 

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