『問題解決型』ハードウェアメーカー
ファナティック
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2023.05.29 ベンチマークレポート
今回のファナティックレポートでは、NVMeSSD用のRAIDソリューション、GRAID Technology社のSupremeRAID™についてご紹介いたします。生成AIや自然言語処理などの分野で学習用に高速なNVMeストレージをご要望いただくことが増えており、有効なソリューションとなると思われます。
●ハードウェアRAID
NVMeのハードウェアRAIDカードはPCI-Express 4.0 x8で接続する製品がほとんどです。理論的な帯域幅は約15.7GB/sとなります。 PCI-Express 4.0対応のNVMeSSDはリード性能が約7GB/sの製品が既に存在しており、SSDを3本以上接続してしまうとハードウェアRAIDカードがボトルネックとなってしまいます。
●ソフトウェアRAID
ソフトウェアRAIDはRAIDのライトアクセスのパリティ計算をCPUで行います。NVMeSSDの性能を引き出すためには高価なCPUを選択する必要があります。また、オーバヘッドの問題により性能は10%以下と大幅に制限されます。
SupremeRAID™はNVMe SSDのためにデザインされたRAIDソリューションです。
従来のNVMe RAIDソリューションのハードウェアRAIDのPCIeボトルネック、ソフトウェアRAIDのCPUボトルネックを解決する製品となっています。
・ライトアクセスのパリティ計算はSupremeRAIDカード(GPU)によりAI演算処理。CPUのリソースをほぼ使いません。
・リードアクセスはSupremeRAIDカードを介さずCPU、NVMeSSD間で直接通信を行うことでRAIDカードのPCI-Eのボトルネックを回避することができ最大110GB/s、19M IOPSという高いスループットを実現可能です。
・32本のNVMeSSDでRAID5,6を構築可能です。
Supported RAID levels | RAID 0, 1, 5, 6, 10 |
Recommended minimum drive number for each RAID level | RAID 0:2ドライブ RAID 1:2ドライブ RAID 5:3ドライブ RAID 6:4ドライブ RAID 10:4ドライブ |
Maximum number of physical drives | 32 |
Maximum number of drive groups | 4 |
Maximum number of virtual drives per drive group | 4 |
複数のLinuxディストリビューションに対応しております。
Linux Distro | x86_64 |
CentOS | 7.9, 8.3, 8.4, 8.5(Karnel 4.18) |
RHEL | 7.9, 8.3, 8.4, 8.5, 8.6(Karnel 4.18),9.0(Karnel 5.14) |
Rocky Linux | 8.5, 8.6(Kernel 4.18) |
AlmaLinux | 8.5, 8.6(Kernel 4.18) |
Ubuntu | 20,4(Karnel 5.4 and 5.15), 22.04(Kernel 5.15) |
openSUSE Leap | 20,4(Karnel 5.4 and 5.15), 22.04(Kernel 5.15) |
SLES | 15 SP2, 15 SP3(Karnel 5.3) |
SupremeRAID™は気軽にNVMeSSDのストレージサーバを構築したい場合に最適なソリューションです。
今後弊社でも搭載製品のリリースやベンチマークなどを進めてまいりますので是非ご期待ください。
当社にてベンチマークを実施しましたので速報値を公開します。
■検証構成
ケース | x22 NVMe AMD EPYC™ 1CPU PCIeGen5サーバー 1pc |
CPU | AMD EPYC™ 9124 16コア ベースクロック3.0GHz 64MB L3キャッシュ 1pc |
メモリー | 32GB DDR5-4800 ECC REG DIMM 8pcs |
SSD | Micron 7450 PRO 1.92TB NVMe PCIeGen4 2.5インチ 22pcs |
GRAID | SupremeRAID™ SR-1010 1pc |
RAID設定 | GRAIDによるRAID5 |
R/Wのシーケンシャルアクセス時のデータです。単位はGB/sとなります。
※画像をクリックすると拡大します。
R/Wのランダムアクセス時のデータです。単位はIOPSとなります。
※画像をクリックすると拡大します。
GRAID社SupremeRAID™はRAID5でも高い性能を提供できておりました。シーケンシャルリードで76.6GB/s、これまで問題となっておりましたランダムライトのIOPS性能も545KIOPSと高い性能が出ております。
昨今生成AI等の需要により高速なテンポラリストレージのご要望を多く頂いておりますが、コストパフォーマンスの高い本製品は最適のソリューションになりうるかと思われます。
引き続きベンチマークなど進めてまいりますのでご期待ください。お問い合わせは下記よりお気軽にどうぞ。