CASE 導入事例

日本プラスト株式会社様

開発現場に定着した進捗管理システム
いますぐのバージョンアップは不要と判断

自動車用樹脂部品の開発業務を支える進捗管理システム

世界的な自動車用樹脂部品メーカーとして、ハンドルとエアバッグに代表される安全部品、車室内のインテリアの顔となる空調システムパネルやコンソール・グローブボックスなど内装樹脂部品、エアスポイラーなどの外装樹脂部品の製造・販売を主力業務として展開する日本プラスト様。

本社を置く静岡県富士宮市では、景観維持のための清掃活動や森林保全に関するイベントのサポートなどにも積極的に取り組んでいる。国内外に多数の拠点を構え、グローバルなビジネスを推進する同社にとって持続可能な社会への貢献活動は重要性を増しているという。

 

 

自動車メーカーに納める部品は、メーカー側から提供される意匠にあわせて製造を行う。意匠を具現化するための設計を行うのが、約260名の体制を擁する開発部門だ。

複雑で多岐にわたる開発業務を複数のチームで分担しながら進めるには、厳格な進捗管理が欠かせない。部品開発時のスケジュールと予実管理を正確に管理、把握するために独自で開発した進捗管理システムを利用している。

 

 

リニューアルの計画を進めるなか生じたサーバー機器の不調

開発を開始する際に部品開発担当者により立案された計画スケジュールに対し、検証項目ごとに各々の担当者が実績を入力。計画日が近づいたタイミングでの通知や遅延時のアラートが担当者にメールで自動送信される機能などを持つ。

開発には多くのメンバーが関わるため、正確かつ緻密なスケジュール管理は品質を維持する上で大変重要であり、開発業務を支える基盤として進捗管理システムが担う役割は大きい。

加えて、進捗管理システムのデータを記録として保管することは、自動車産業に特化した品質マネジメントシステムに関する国際規格であるIATF16949認証を取得している同社では必須とされている。

しかし、導入から約10年が経過していることもあり、当時から使い続けているサーバー機器の経年劣化に起因すると思われる不調が生じていた。リニューアルに向けて新システムの企画は進められているが、早急な対策が必要となった。

この問題に対し、進捗管理システムをはじめとする開発部門のIT全般を担当する開発管理部の担当者は、進捗管理システムを開発した会社にリプレースを相談したが、レガシーシステムであるため対応は困難であるとの回答だった。

 

 

OSのバージョンアップは必須ではないと判断

取引先である自動車メーカーとの間で使うシステムに対しては積極的にバージョンアップを行う必要があるが、外部とのやり取りといった社外のネットワークへのアクセスがないシステムでは、費用対効果の観点からも必ずしもバージョンをあげる必要はないと考えた。

このような方針を踏まえて、進捗管理システムを開発した会社から適切な対策方法として紹介されたのが、システム全体をイメージでコピーして移行するファナティック ハード入替サービスだった。

イメージでのコピーは社員が設計業務で使用する数多くのPCをセットアップする際に使用している馴染みのある方法だが、メーカーが異なる場合でも可能なのか当初は疑問だったという。

ハードウェアのドライバ調整をはじめ、メーカーならではの独自技術があることをファナティックの営業担当者から聞き、疑問は解消。500を超えるさまざまなシステムで移行を成功している実績がその裏付けとなった。

 

 

 

対策を終えた先にある新システムに注力し生産性向上を図る

ファナティックからは、進捗管理システムの仕様や環境などのヒアリングにもとづいた提案がされ、とくに下記3点は今回の採用にあたり高く評価された。
・現システムと変わらないため運用に影響がない
・検証、移行作業が各1日以内でできる
・新品のサーバー機器で長期保証がある

移行作業の実施にあたっては、多くの社員が使用するシステムであるため業務への影響を鑑み、停止時間を最小限に抑えることが求められた。このため移行にかかる所要時間の正確な予測が必要とされた。

また、端末側のPCからシステムにアクセスしたときの応答時間が以前よりも劣化しないようにとの要望に対しても、既存サーバー以上の性能が確実に得られる仕様で構成することで応えた。

提案された移行先の新サーバーの仕様および移行手順にもとづき、具体的な作業計画の詰めを経てプロジェクトがスタート。作業に際しては、万が一の不測の事態に備えた準備もされたが、事前検証どおり問題なく本番移行が終了した。

バージョンアップと比較した場合、約1/4の費用かつ実質2日でサーバー機器の老朽化問題が解決できたという。

今回の進捗管理システムの対策で、引き続き開発部門が安心して利用できる環境を整えた開発管理部の担当者は、次は進捗管理システムを発展させた新しいシステムの企画に注力し、開発業務の生産性と品質のさらなる向上に貢献したいと意欲を見せている。

 

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