株式会社ファナティックが提供する
『ファナティック ハード入替サービス』に関するコラム。
サポートが切れたWindowsやLinuxOSで稼働するシステムを使い続ける上で、
お役に立つ技術情報、お客様事例などを発信します。
Microsoftは2020年1月にWindows Server 2008/2008 R2のサポートを終了しており、評価版ISOファイルの提供も終了しているため、「Windows Server 2008 ダウンロード」「Windows Server 2008 ISO」と検索しても、残念ながら目的のファイルにたどり着くことはありません。
Windows Server 2008/2008 R2のISOファイル入手のそもそもの目的は、現行の業務システム維持を目的として別サーバーにOSをセットアップするためですが、ダウンロードとは別の手段としてシステム開発ベンダーやハードウェアメーカーに問い合わせをしたものの、結局入手できずに困っているというユーザーは多いのではないでしょうか。
ISOファイルが入手できないことがわかり次に検討することは、Windows Server 2008/2008 R2システムの仮想環境への移行です。仮想環境への移行であればISOファイルを使わずに現行システム維持が図れます。しかし、そこにもWindows Server 2008/2008 R2であるがゆえの大きな壁が待っています。Windows Server の最新バージョンで仮想環境を構築しても、仮想マシンとしてWindows Server 2008/2008 R2との互換性がないことです。
最後の手段として、現行サーバーのハードディスクを他のサーバーに付け替えて動かすことを試みますが、現行機とは異なる機種の場合、ハードディスクの付け替えだけではシステムは動かず、またハードウェアメーカーのサポートもなく、少ない情報の中でシステムを元のように動かすための難易度は相当高いと言わざるを得ません。
その難易度の高い作業をまかせられるハードウェアメーカーがあれば……の声にお応えできる、独自のサービスが『ファナティック ハード入替サービス』です。当社はオープンアーキテクチャーのサーバー装置を製造しているハードウェアメーカーですが、現在お使いのNEC Express5800シリーズ、富士通PRIMERGYシリーズ、日立HA8000シリーズ、DELL Power Edgeシリーズなどで稼働しているOSとアプリケーション一式をファナティック製サーバーに入れ替えることが可能です。
また、前述のハードディスクの付け替えを行う場合、作業完了まで現行システムが利用できないことになりますが、当サービスはハードディスク付け替えとは別の方法で行いますので、作業中も現行システムをご利用することができます。
サポートが終了し、評価版ISO提供も終了しているWindows Server 2008/2008 R2ですが、以下のような限られた条件を満たしている場合のみ、ISOファイルの入手が可能な場合があります。
1. ボリュームライセンス契約者(VLSC)
企業向けのMicrosoftボリュームライセンス契約を結んでいる場合は、VLSC(Volume Licensing Service Center)にログインして、ISOファイルをダウンロードできる場合があります。
2. Visual Studio サブスクリプション(旧MSDN)
かつてMSDN(現在のVisual Studioサブスクリプション)に加入していた開発者アカウントでは、ダウンロード履歴からISOファイルを再取得可能な場合もあります。
3. 正規の物理メディア(DVD)を保有している
過去に正規ライセンスとともにインストールDVDを購入していた場合、DVDからISOファイルを自作することが可能です(RufusやImgBurn等で変換)。
いっぽうで、以下のようなケースでは原則としてISOを公式から入手することはできないとされています。
・一般ユーザー(個人、非契約企業)
・新規に評価版や試用版を探している方
・中古PCのOSを再インストールしたい方
Googleをはじめとする検索エンジンでは、「Windows Server 2008 ISO ダウンロード」などと入力すると稀に非公式な配布サイトがヒットすることがあります。しかしながら、非公式サイトからのダウンロードは極めて危険であり、法に触れることになりますので絶対に利用しないでください。
利用してはいけない理由は以下のとおりです:
• 改ざんされたISOファイルにマルウェアやバックドアが含まれている可能性
• Microsoftのライセンスに違反している可能性(著作権侵害)
• 法的・セキュリティ的リスクを負うことになる
どうしても再インストールが必要な場合は、まず正規ライセンスの有無を確認し、Microsoftサポートや正規代理店への問い合わせをおすすめします。
ファナティック ハード入替サービスによる移行は、これまでに800システムを超える実績と100%の成功率を実現しており、大企業をはじめ多くの企業で採用いただいているサービスです。Windows Server 2008/2008 R2のISOを探していたけど、このサービスなら解決できるかもと感じた方はぜひお気軽にご相談ください。