コラム

株式会社ファナティックが提供する
『ファナティック ハード入替サービス』に関するコラム。 サポートが切れたWindowsやLinuxOSで稼働するシステムを使い続ける上で、 お役に立つ技術情報、お客様事例などを発信します。

「NECオフコンA-VX」の移行で保守期間満了後も継続使用


■NECオフコン A-VXとは
オフコンとは、オフィスコンピュータと呼ばれる、事務処理に特化した小型コンピュータのことを差します。その他の汎用機と同様、メーカーそれぞれの規格で開発されていることが多く、専用OSと専用のアプリケーションで稼動します。また、アプリケーションの開発言語としてはCOBOLが用いられることが多いといった特徴があります。そしてその独自OS(オペレーティングシステム)のひとつとして日本電気(NEC)が開発したものがA-VXです。

 

■NECオフコンA-VXシステムのハード保守期限が2020年3月で終了
当社には、このNECオフコンA-VXに関するご相談が増加傾向にあります。その背景としては、A-VXが稼働するNEC製のハードウェアNEC Express5800/600シリーズの保守期限が2020年3月末で終了しているなか、現在もA-VXシステムを使い続けている企業が多くあることが挙げられます。

 

■保守期限が終了したNECオフコンA-VXを使い続けている理由は
当社が、A-VXシステムを利用している企業にNECオフコンA-VXを使い続けている理由を伺ったところ、例えば次のような状況がありました。

●自社業務に最適なシステムとして出来上がっている
●社内にSE/PGがいるため、メーカーの支援がなくとも自社で運用できる

システムを積極的に活用している企業であるがゆえに運用体制が整えられ、たとえサポートが終了しても、それがすぐにリプレースの絶対的な理由とはならないことが背景としてあることが伺えます。

 

■NECオフコンA-VXシステム移行の検討を阻む要因
また、システム全面移行の検討を進められるのですが、下記の理由によって延期や中断しているとのお話しを伺うこともあります。

●COBOL/4GL(SMART)で開発したプログラムが1,000本を超えており、オープンCOBOL等へのマイグレーションは大変なコストになる
●他のシステム(例:ERPパッケージ)を検討したものの、自社業務に合わせることは難しく、事業部門から反対された
●新システムの開発を進めたが途中で頓挫した

 

■解決できない悩みごととは
30年以上の歴史を持つNECオフコンA-VXですが、このような理由から今でも現場で活躍を続けています。しかしその一方で、自社では解決できない悩みもあります。

●ハードウェアの老朽化が進んでいる。万一不具合が発生したら、サポートしてくれるメーカーがいない
●ソフトウェアは自社で対応できるけど、ハードウェアの面倒を見てくれるパートナーはいないだろうか

 

■EOSLとなったNECオフコンA-VXシステムの移行
このような悩みを解決すべく、2018年にファナティックでは、マイグレーションなどオープン系COBOLへの移行と異なる、ハード入替サービスによるNECオフコンA-VXの移行で環境維持を実現しました。

A-VXのシステムは自社の業務に合うように作り込まれているため、汎用的な業務パッケージへの入れ替えは容易ではありません。また前述の通り、マイグレーションなどのオープン系COBOLへコード変換する場合、難所も多く、またSMART等の簡易言語には対応していないため、意外と高額になるケースが多いという声もお聞きします。

またNEC社より「A-VX実行環境」という延長プランも提供されているようですが、時限付のため延長期限が決められています。今後の利用において心配を感じた場合はぜひ一度ご相談ください。

 

■ファナティックのハード入替サービス
ファナティック ハード入替サービスであれば、NECオフコンA-VXシステム全体をまるごと新品のハードウェアに移行することで、当面の保守切れリスクからシステムを守ることができ、しばらく使い続けながら、あるべき新システムの姿を検討していただくための十分な時間をとることもできます。

A-VXシステムを利用されているエンドユーザー様だけでなく、ご提案されるシステム開発会社様からのお問い合わせも大歓迎です。限りあるリソースを新システムに割り当てていただくため、ぜひお気軽にご相談ください。

 

A-VXシステム延命相談ホットライン

 

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