株式会社ファナティックが提供する
『ファナティック ハード入替サービス』に関するコラム。
サポートが切れたWindowsやLinuxOSで稼働するシステムを使い続ける上で、
お役に立つ技術情報、お客様事例などを発信します。
■Windows Server 2012/2012 R2のサポート期限終了
Windows Server 2012/2012 R2は2023年10月にサポート期限が終了します。
このWindows Server 2012/2012 R2のサポート期限終了時に対処しなければならないのが、Windows Server 2016やWindows Server 2019などの後継OSへのバージョンアップです。バージョンアップをしない場合、何が問題なのかあらためて確認をしますと主に下記の2点があげられます。
1)新たに発見されたセキュリティの問題に対処するための修正パッチが適用されない
2)最新技術の利用やソフトウェアのバージョンアップができないかもしれない
■まだまだ稼働しているWindows Server 2012/2012 R2
サポート終了期限が迫るなか、以前ある調査会社が行ったWindows Server 2012/2012 R2に関するレポートによれば、2023年10月のサポート終了時点で約20万台あると予測されていました。
また、同調査によるとこれらの多くがデータベースサーバー、アプリケーションサーバーをはじめ、ファイルサーバー、Webサーバーの用途で使われているとされています。
■バージョンアップをせずにWindows Server 2012/2012 R2を継続利用したいとの声も
そのような中、当社にはバージョンアップをせず、Windows Server 2012/2012 R2を継続利用したいとの声が多く届いています。
当社が2021年に実施したアンケートでは、データベースサーバー、アプリケーションサーバーについては、「現在のソフトウェアに満足しているため刷新の必要性がない」、「バージョンアップは高いコストがかかり必要性を感じない」、「新システムの企画が進んでいない」という理由でバージョンアップは望まないが、 Windows Server 2012/2012 R2 を継続して使える方法を模索している企業が多く見られました。
なお、バージョンアップをしない企業が求めることとして最も多かった回答は、「メーカーによる保守やサポートの継続」であり、使い続ける際の不具合への備えが課題となっています。
反対にバージョンアップをする企業では、「セキュリティの不安」や「サーバー装置の保守切れ」といった理由からバージョンアップを行なうといった回答が多く見られました。
>「 Windows Server 2012/2012 R2 のサポート終了にともなう更新計画についてのアンケート」はこちらからダウンロードいただけます
■繰り返されるOSサポート終了によるシステム投資
Windows Server 2012/2012 R2サポート期限終了に限らず、これまでもOSバージョンアップにあわせてシステムを更新することがなかば常識化してきました。
もちろん、最新バージョンにしてシステム全体をリプレースするのがベストな選択ですが、はたして単純なOSのバージョンアップのために多額の投資をするべきなのか? おそらく多くの経営者は「No!」と答えるはずです。
これに対し、迫りくるOSサポート終了期限やハードウェアのメーカー保守満了に怯えるIT担当者は、どのように経営者を説得するか、頭を悩ましているのではないでしょうか。
しかし、新型コロナウイルス感染症によって世界中がニューノーマル時代へ強制的に移行したこの時代に、あるべき基幹システムとは、いまのシステムの枝葉部分を改良しただけの姿とは異なるはずです。
■慣習を見直して、ニューノーマル時代に対応を
いま大切なのは、ニューノーマル時代に適応する新しい基幹システムを構想・企画する時間をつくることではないでしょうか。例えば、デジタル技術を業務革新や新ビジネス創出に活用して、いわゆるデジタルトランスフォーメーション(DX)に取り組むことかもしれません。
そのためには、Windows Server 2012/2012 R2サポート期限終了への対応の機会に、単純なバージョンアップに多額なコストや多くの工数をかけるようなこれまでのITライフサイクルの慣習を見直して、投資すべきシステムの濃淡を明確にしてみてはいかがでしょうか。
投資側のシステムと経費側のシステムを分けてみて、経費側のシステムの維持には極力コストと工数をかけない。そのために「ファナティック ハード入替サービス」を選択し、最小限のコストと工数で現行システムを維持しつつ、投資側のシステムであるデジタル技術を活用した全く新しいコンセプトの基幹システム構築にコストと時間をかけることができます。
過去を振り返るとWindows Server 2008のケースでもシステムの再構築に数年の期間が必要だった事例が多く見受けられました。そのような経験を踏まえると、Windows Server 2012/2012 R2サポート期限終了が迫るいま、システムを全面刷新するのか、それともそのまま維持するのか、いまから考え始めるのは決して早くはないと言えるでしょう。
■基幹システムを維持する方針が決まったら
Windows Server 2012/2012 R2サポート期限終了後も、いまの基幹システムを低コストで安全・安心に維持したいなら、システム移行サービスである「ファナティック ハード入替サービス」がおすすめです。
このサービスを利用することで、最新OS ・最新ハードに対応させることなく、ハードウェアだけをファナティック製の新品サーバー装置へ入替をして、OS含めたソフトウェア群はそのまま使い続けることができます。コストと人手をかけずに現システムを維持できるため、多くの企業で採用が進んでいます。
●ハード入れ替えサービスの3つのメリット
【1】ソフトウェア購入費や改修コストが一切不要なため、Windows Server 2012/2012 R2 のシステム更新コストを大幅削減が可能
【2】移行成功率100%で、500台以上の移行実績のため移行作業はすべてお任せ
【3】移行後のハードウェアは最長5年間の長期保守
Windows Server 2012/2012 R2サポート期限終了に、最小のコストと労力で対応されたい場合は、ぜひ一度「ファナティックハード入替サービス」をご検討ください。
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