FANATIC REPORT ファナティックレポート

Supermicro SuperDoctor 5について(前編)

2025.03.12 簡易マニュアル


Supermicro SuperDoctor 5について①

目次

1.Supermicro SuperDoctor 5とは

2.SD5動作要件

3.SD5のインストール準備(Windows編)

4.SD5のインストール(Windows編)


後編目次

5.SD5のインストール準備(Linux編)

6.SD5のインストール(Linux編)

7.SD5 Webの使用方法

8.SD5 Testの使用方法

 

1.Supermicro SuperDoctor 5とは

Supermicro SuperDoctor 5(以下、SD5)は、Supermicro製のマザーボードを搭載したサーバーで利用が可能なハードウェア監視ツールです。
本記事では、SD5の導入方法と活用方法をご紹介します。

2.SD5動作要件

1) ハードウェア

  • Supermicro製のマザーボード(*1)を搭載していること
    (*1)X14、H14シリーズ以降は非対応。
  • 200MBのディスク空き領域
  • 64MB以上のメモリ
  • NIC(ネットワークインタフェースカード)を搭載していること

2) OS

  • Red Hat Enterprise Linux Server 6.x (64-bit), 7.x (64-bit), 8.x (64-bit), 9.x (64-bit)
  • SUSE Linux Enterprise 12.x (64-bit), 15.x (64-bit)
  • Windows Server 2012 R2 64-bit
  • Windows Server 2016 64-bit
  • Windows Server 2019 64-bit
  • Windows Server 2022 64-bit

3) Webブラウザ

  • Microsoft Edge 79.x 以上
  • Firefox 68.x以上
  • Google Chrome 75.x以上

3.SD5のインストール準備(Windows編)

※OS: Windows Server 2022

1) SNMP機能のインストール

SD5はOSにインストールされたSNMP機能を利用してハードウェアのネットワーク監視をします。そのため、SD5のインストール前にSNMP機能のインストールが必要です。
① サーバーマネージャーから「管理」→「役割と機能の追加」を選択します。

② 「次へ」を選択します。

③ 「役割ベースまたは機能ベースのインストール」をチェックし、「次へ」を選択します。

④ 「サーバープールからサーバーを選択」をチェックし、「次へ」を選択します。

⑤ 「機能」タブを選択し、「SNMP サービス」にチェックをします。

⑥ 「管理ツールを含める」をチェックし、「機能の追加」を選択します。

⑦ 「SNMPサービス」「WMI SNMPプロバイダー」がチェックされていることを確認し、「次へ」を選択します。

⑧ 「必要に応じて対象サーバーを自動的に再起動する」をチェックし、「インストール」を選択します。

⑨ インストールが完了したらウィザードを閉じます。

 

2) ファイアウォールの設定

SD5がインストールされたサーバーに対して、クライアントPCからWebでリモートアクセスする場合は、ファイアウォール設定でポートを開放する必要があります。
① コントロールパネルから「システムとセキュリティ」→「Windows Defender ファイアウォール」を選択します。

② 「詳細設定」を選択します。

③ 「受信の規則」タブから「新しい規則」を選択します。

④ 「ポート」をチェックし、「次へ」を選択します。

⑤ 「TCP」「特定のローカルポート」をチェックし、SD5で使用するポート番号を入力します。
※SD5インストール時のデフォルトのポート番号は「8444」になります。

⑥ 「接続を許可する」をチェックし、「次へ」を選択します。

⑦ ネットワーク環境に応じて規則の適用範囲を設定し、「次へ」を選択します。
※SD5がインストールされたサーバーとクライアントPCがプライベートネットワークで接続されていれば、「プライベートネットワーク」をチェックします。

⑧ 規則の名前を任意で設定し、「完了」を選択します。

4.SD5のインストール(Windows編)

※OS: Windows Server 2022

1) インストーラーのダウンロード

① Supermicroのダウンロードサイトにアクセスします。
https://www.supermicro.com/ja/support/resources/downloadcenter/smsdownload

② ドロップダウンメニューから「SuperDoctor5 (SD5)」を選択し、Windows版にチェックを入れ「Download」をクリックします。

 

2) インストーラーの実行

① インストーラーのzipファイルを解凍します。

② zipファイルを解凍したフォルダ内にあるインストーラーを実行します。

③ インストール前に全てのアプリを終了し、「Next」を選択します。

④ ライセンス規約に同意し、「Next」を選択します。

⑤ インストール先フォルダを指定し、「Next」を選択します。

⑥ Javaのバージョンを指定し、「Next」を選択します。
※通常はデフォルトの「Built-in」で問題ありません。

⑦ 「Yes, install the SNMP extension」をチェックし、「Next」を選択します。
※インストーラーがOSにSNMP機能がインストールされていることを検出した場合のみ表示されます。

⑧ 必要に応じてキーストアの設定をします。インストーラーのデフォルトを使用する場合は「Yes」をチェックし、「Next」を選択します。

⑨ 必要に応じてSD5の通信に使用するポート番号を設定します。インストーラーのデフォルトを使用する場合はそのまま「Next」を選択します。

⑩ SD5にWebアクセスする際のポート番号と、ログインするユーザー/パスワードを設定し、「Next」を選択します。

⑪ 「Install」を選択します。

⑫ インストールが開始されます。完了したら「Done」を選択します。

⑬ デスクトップに「SuperDoctor 5 Web」「SuperDoctor 5 Test」のショートカットアイコンが作成されます。

 

Supermicro SuperDoctor 5について(後編)」に続きます。

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