『問題解決型』ハードウェアメーカー
ファナティック
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ラミネート加工紙、包装紙、クラフト紙などさまざまな紙工製品の提案から製造までを行う中国紙工業様。
合成樹脂を主原料に、紙・フィルム・オレフィン系樹脂クロス・不織布・アルミなど各種素材を複合化したラミネート加工製品を製造。各包装資材、重包装用袋、建築分野、自動車分野、医療分野など、幅広い分野に提供している。
ラミネート加工の工程では、たとえば横幅が1~1.5m、長さ6,000mにおよぶクラフト紙などのロール紙があり、これをフィルムや不織布などと貼り合わせる。高い品質を維持するため、異物はおろか微細なホコリなどの混入も許さない厳格な検査が行われている。
さらなる品質の向上を目的に、2008年にロール紙の欠陥を検査するカメラを使ったシステムを導入。検査精度とスピードの飛躍的な向上が図られた。
貼り合わせた用紙を高精度カメラで撮影した画像データは管理用のパソコンに取り込まれ、これら画像データを専用のプログラムで解析することで、異物の混入を発見する仕組みだ。
動くのが当然と特に気をかけることもなく使用してきたが、2020年頃から動作に異変がみられるようになる。パソコンが起動しないといった電源部分の経年劣化が疑われ、パソコンの寿命という問題が表面化。設備保全のための対策が求められた。
一般的には、メーカーから提案されたシステム全面刷新に近いともいえるバージョンアップ案を採用するが、数千万円単位のコストをかけてすべて入れ替えるという結論を出す前に、メーカーに頼らずに寿命を迎えたパソコンのみを交換できないか調査することにした。これにあたったのが、ITに精通したメンバーを擁する総務グループだ。
ブラックボックス化したパソコンを導入時のメーカーに頼らずに入れ替える方法として、イメージ(※)による移行が有効ではと考えた担当者は、関連するキーワードで検索。ヒットしたのがファナティック ハード入替サービスの紹介ページだった。
技術的な裏付けとさまざまな分野の導入事例から、今回の問題に対処する方法として想像していたものに近いことがわかった。また会社の理念や事業の詳細から信頼性も感じられため具体的な相談が進められた。
ファナティックからは、装置接続に使用するインターフェースボードを含め、パソコンの詳細な仕様調査にもとづいたOSおよびプログラムの移行とボード移設についての具体的な手順が示された。
ファナティック ハード入替サービスによる移行プロセスでは、本番移行を確実に完遂するために徹底した事前検証を行っている。装置との接続に使用されるインターフェースボードの移設を確実に行うためには、この事前検証がカギとなる。
今回の移行では、予備として確保されていたインターフェースボードを使用し、パソコンに認識されるデバイスとしての振る舞いを掌握。ブラックボックス化したプログラムであってもパソコン側の設定やデバイスドライバの調整によって、正常に動作することを可能にしている。
新しく入れ替えたパソコンは無事装置とも接続され順調に動作しており、工場での業務は何ら変わることなく、これまでと同様の検査が実施されている。寿命による故障の不安は完全に払しょくされた。
検査装置の導入時に、将来的には制御用パソコンの交換が必要になるという説明はメーカーからは無かったが、いずれかの時期に交換しなければならないことは漠然とイメージしていたという。
当社だけではなく、装置や設備などの産業機器と制御用パソコンの耐用年数のギャップが、潜在的な問題となっているケースは多いのではないかと指摘する。
製造、検査、出荷など、さまざまな工程で使われている装置の不具合が業務にあたえるインパクトは決して小さくない。隠れたリスクといえる制御用パソコンの動作や寿命に不安があれば、ハード入替サービスの利用を考えてみるのが良いのではないかと語っている。
※イメージ:ハードディスク全体や特定のドライブをまるごと圧縮し、ファイルとして作成する方法。OS、アプリケーション、設定環境など全体を引き継ぐことができる。
〈受付時間〉9:00〜18:00
土日・祝日・年末年始休業日を除く