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2022.04.28 新技術
Unified Write Filter(以下UWF)の基本情報につきましては、過去のレポートをご参照ください。
UWF(Unified Write Filter)について
バージョン1809のUWFが、Windows Embedded Standard 7(以下WES7)で採用されていたEnhanced Write Filter(以下EWF)の正式な後継とされていなかった主な要因として、OS起動後、数分間は書き込み処理が発生していたことにあります。
今回のバージョン21H2では、UWFを構成して、Read Only Media Mode(以下ROMモード)にすることにより、ファイルの内容に影響を与えないメタデータも含め、通常運用における不要な書き込みが一切発生しなくなりますので、WES7におけるEWFと同等のWrite Filter機能が使用可能となりました。
なお、ROMモードを設定しない場合は、バージョン1809と変わらないUWF機能となります。
ROMモードを運用される場合は、次項の操作、設定を行う必要があります。
(1)UWFのインストール
①[Windowsマーク(1)]を右クリック→[ファイル名を指定して実行(2)]を選択します。
②[ファイル名を指定して実行]の名前に[appwiz.cpl(1)]と入力し、[OK(2)]を押します。
③[プログラムと機能]から[Windowsの機能の有効化または無効化(1)]を選択します。
④[Windowsの機能]から、[デバイスのロックダウン]→[統合書き込みフィルター(1)]にチェックを入れ、[OK(2)]を押します。
⑤再起動を行い、UWF機能が使用可能な状態となります。
(2)UWF(ROMモード)の設定
①[Windowsマーク]を右クリック→[Windows PowerShell(管理者)]を選択します。
②以下のようにコマンドを入力し、現在の設定状態を確認しておきます。
③以下のコマンドにて、ROMモードの有効化を行います。
注意) この操作は、「フィルターの状態」がオフの時のみ設定可能です。
④続けて、以下のコマンドにて、Write Filterを有効化します。
⑤また、以下のコマンドで、対象とするドライブを設定します。
以下の例では、Cドライブを対象に指定しています。
⑥再起動を実施すると、次回起動時よりUWF(ROMモード)が有効となります。
注意) 書き込みが必要な作業は、再起動前に実施しておいてください。
ROMモードを有効にしない場合(バージョン1809と同等)では、以下のようになります。
(3)変更のコミット
UWF(ROMモード)が有効となっている状態で、変更を反映させる処理を「コミット」と言います。
以下のコマンドにて、コミットを行うことができます。
注意)完了時のメッセージの通り、実行前までと、再起動を行うまでの変更点が反映されます。
(4)UWF(ROMモード)の無効化
①PowerShellにて、以下のコマンドを実行し、Write Filterを無効化します。
コマンドを実行した後は、再起動を行ってください。
②再起動後、再度PowerShellにて、以下コマンドを実行します。
同じく、コマンドを実行した後は、再起動を行ってください。
③対象のドライブを解除する場合は、以下のコマンドを実行し、再起動を行ってください。
注意) UWF機能を無効化するのみ場合は、この作業は必須ではありません
④再起動後、UWF(ROMモード)が無効化されていることを確認します。
バージョン21H2のアップデートにつきまして、UWFの変更点を中心に紹介させていただきました。
EWFを使われていたものの、UWFへの移行に躊躇されていた方もお試しいただけるのではないでしょうか。
以下にコマンドを列挙させていただきますので、ご参考になればと存じます。