コラム

株式会社ファナティックが提供する
『ファナティック ハード入替サービス』に関するコラム。 サポートが切れたWindowsやLinuxOSで稼働するシステムを使い続ける上で、 お役に立つ技術情報、お客様事例などを発信します。

生産現場に残るWindows XPを維持するには


目次

生産現場に残るWindows XPを使い続ける方法とは

生産現場で使われているWindows XPのシステムを使い続ける場合、PCの老朽化や故障への対応としては一般的に以下の3つの方法が考えられます。

(1)予備機として用意されているPCに入れ替える
(2)Windows XPに対応したPCを調達して、OSとアプリケーションを再セットアップする
(3)ハードディスクを別のPCに移し替える

しかし、Windows XPの使用開始から20年近く経過しているなか、1,2では、予備機を使い果たした、導入手順書がなく再セットアップができないということがあります。3は、他のPCへハードディスクを移し替えてもシステムがすぐに動くほど単純ではなく、試行錯誤のうちに途中で諦めたというユーザーも多いのです。
そこで、Windows XPを使用したシステムを使い続けたいというユーザーのニーズに応える方法として提供しているのが「ファナティック ハード入替サービス」です。現行PCのハードディスクのデータを新品のファナティック製PCに移行して、今までとおりシステムを使えるようにするサービスです。これまでに800超のシステムで移行実績があり、ユーザーは手間やリスクを負わずにWindows XPのシステムを使い続けることが可能です。

Windows XPで稼働するシステムを抱える現場の悩み

工場や施設で稼働する産業用システムでは、いまもWindows XPが稼働するパソコンが活躍しています。

このパソコンは、機械装置など設備一式としてメーカーから同時納入されたケースが多く、装置や設備自体の入れ替えや業務プロセスの変更によるシステムの入れ替えがなければ、OSをバージョンアップする積極的な理由がないことがこの背景にあります。

ところが納入から10年近く経過すると、パソコンの老朽化によりシステム全体が不安定になるなどデータ消失のリスクも高まります。また機械装置との減価償却期間や保守期間が違うことによるギャップが顕在化して、パソコン単体の更新を検討することになります。

生産現場に残るWindows XPを維持するには

 

さまざまな方面に波及する可能性があるOS問題

この場合、装置や設備を導入したメーカーからの提案では、稼働中のWindows XPのシステムを使い続けるための方法が提示されることは少なく、Windows 10などの後継OSへのバージョンアップとそれにともなうシステム改修が推奨されます。

装置・設備の変更やシステムの使い勝手を変える必要がない場合でも、OSがWindows XPから変わるとアプリケーション・ソフトウェアのバージョンアップやプログラムの改修が発生する、さらには周辺機器までもその影響を受けるなど大きく範囲が広がる可能性もあります。

もし影響が広範におよぶ場合、工場や施設の稼働時間をシフトすることや業務の関係から稼働停止が難しい場合にはそのための対策も必要となります。さらには大きな費用負担が装置や設備の耐用年数をもとにした更新計画や資金計画とのずれが生じることにもなりかねません。

このようにWindows XPというOSの問題ひとつが、装置や設備の管理責任者はもちろん、経営者や財務担当者の問題へと波及していくこともあらかじめ想定する必要があります。

 

 

最小コストで問題を解決する更新方法とは

この問題の本質はWindows XPに対応したPCの入手が難しいことにあります。一部の中古品は流通していますが、構成部品の多くは当時に製造されたものであるため、生産現場のインフラともいえるPCとしては不安が残ります。

ほとんどのコンピュータメーカーは最新OSのみに対応したハードウェアしか販売していないため、このタイミングでWindows 10やWindows 11などの最新OSへバージョンアップする必要があります。

もしこのときにWindows XPが動作する新品のPCが用意できれば、システムの改修が不要となるため装置や設備の維持コスト(TCO)抑制にも大きなメリットがあるといえますが、グローバルに展開する大手パソコンメーカーは最新OSのみのサポートになっています。

ファナティックの
ハード入替サービスを利用して
現行システムを
新ハードウェアに移行した企業事例

輪転機制御PCの老朽化を
システム改修なしで解決

株式会社毎日新聞大阪センター様は、老朽化した輪転機制御PCの更新にファナティックの「ハード入替サービス」を導入。高額なシステム全体更新を回避し、既存システムとオペレーターの高い印刷品質を維持したまま、事業の難局を乗り越えました。

詳細を見る

株式会社毎日新聞大阪センター様

 

最小コストで対策できる欲しかった解決策

しかし、ファナティックは違います。Windows XPが動作するPCをカスタムで製造し、このPCにシステムを移行するサービスとあわせて提供する「ファナティック ハード入替サービス」をご用意しています。Windows XPを含めたすべてのソフトウェアを引き継ぐため、最小コストでパソコンの老朽化対策が完了します。

PCの老朽化に悩まされていた企業でも、このような方法があるとは思わず、ホームページで見つけたときは、まさに欲しかった解決策だった、コストが大幅に抑えられたことに対する感謝の声も寄せられています。

もし同じような悩みや不安を抱えているのであれば、ぜひ気軽にご相談ください。これまでのWindows XPのシステム移行実績をもとに最適なプランで、装置や設備の安心安全な維持をサポートします。

 

 

よくあるご質問

  • Windows XPを使っている企業はまだありますか?
    Windows XPは2014年4月にマイクロソフト社によるサポートが終了していますが、その後も使用している企業はあります。その用途は、生産装置、検査装置、設備管理、自動倉庫などの特定のシステムに限られますが、多くはセキュリティ脅威度が低いと考えられる環境で使用されています。
  • Windows XPを使い続けているのはなぜですか?
    Windows XPをWindows 10などにバージョンアップするとアプリケーションの入れ替えや機械装置側にも変更が及ぶことでコストが高額になることや、更新すると他システムとの接続に影響があるという理由があります。また処理速度が向上するなど性能アップの効果が少ないためバージョンアップの必要性に欠けると考えられています。
  • Windows XPはマイクロソフトのサポートが終了していますが、使い続けてもいいのですか?
    使用権は永続ですので使い続けること自体に問題はありません。マイクロソフトのサポートが終了していることでセキュリティ面での懸念はありますが、生産現場のような外部と接続しない限定的な環境であれば脅威度は低いと判断されています。
  • Windows XP上で動作しているアプリケーション・ソフトウェアは最新のOSでも使えますか?
    Windowsのバージョンを変えるとアプリケーション・ソフトウェアが動作しない場合があります。このような問題の解決方法として、Windows 7では仮想環境でXPシステムを稼働させる「XPモード」の機能があり一部のシステムでは利用されていました。しかし、機械装置との接続が必要なシステムではインターフェースボードがWindows 7のPCでは実装できないなどの問題があり、その場合はXPのPCが必要となります。なお、XPモードはWindows 8以降では提供されなくなりました。
  • Windows XP対応のPCを入手することはできますか?
    中古品やユーズド品を扱うショップや法人から入手できる場合もありますが、製造から長い時間が経過しているため、製品の状態については十分な確認が必要といえるでしょう。

 

【特設ページ】
Windows OSサポート期限切れ対策

【関連サービス】
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【導入事例】
中国紙工業株式会社様

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