コラム

株式会社ファナティックが提供する
『ファナティック ハード入替サービス』に関するコラム。 サポートが切れたWindowsやLinuxOSで稼働するシステムを使い続ける上で、 お役に立つ技術情報、お客様事例などを発信します。

第三者保守とは? サポート切れシステムの対策方法を紹介


■第三者保守とは
第三者保守とは、製品の供給元であるメーカーやベンダーに代わって保守を専門とする会社が提供するサービスです。

業務アプリケーションを対象とした第三者保守サービス提供会社は少なく、一般的にはサーバーやストレージなどのコンピューター機器、またはネットワーク機器を対象としたサービスとして広く認知されています。

第三者保守サービス専門会社が行う保守サービスもメーカーと同じく、故障した箇所の修理や部品交換などの対応を行うことでシステムの復旧にあたります。

候補が複数ある場合、対象の機器に適した交換部品が豊富にストックしてあり、自社から近い拠点を持つ会社を選定することが望ましいといえます。

交換に使用する部品は市場に流通しているものが利用されます。すでに生産が終了している場合が多いため中古品での対応がほとんどのようです。

 

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■第三者保守サービス利用のメリット
第三者保守サービスを利用することのメリットは以下の点があげられます。

保守期間の満了後、メーカーによる保守の継続が受けられない場合でも、同様の保守体制を維持したままシステムを使い続けられることです。新しいシステムへの切り替えが決まっているなか、短期間の継続運用が必要な場合に支持されることが多いようです。

また、第三者保守を提供する企業は、特定メーカーに縛られることなく市場シェアの高い主要な複数のメーカーに対応していることが多く、これにより保守の窓口を一本化することができれば業務の効率化につながる可能性もあります。

 

■第三者保守サービス利用のポイント
保守対象のハードウェアに必要な部品の調達について、いつまで入手できるか、在庫は充分かなどをあらかじめ確認しておく必要があります。

装置や機械などの制御に利用されている産業用PCは全体的な生産数が少なく、また産業向けの特殊な部品が採用されていることがあります。市場での流通が少なく部品入手が困難な場合が考えられます。

また、製造年が古いハードウェア機器では保守期間が短くなることが懸念されます。数年は安心と思っていても想定より手前で打ち切られるリスクがあることを織り込んでおくべきでしょう。

故障した部品の交換はベストエフォート対応となります。もし修理後に別の箇所が故障するといった事態が繰り返されると該当部品の在庫がなくなった時点で終了の可能性もあります。

物理的な劣化は機器の宿命であり避けられませんので、時間の経過とともに故障頻度が増すことが予想されます。修理はハードウェアの劣化に対する根本的な解決にはなりませんので、システム停止のリスクは高まると考えるべきでしょう。

 

■第三者保守サービス以外の選択肢
保守切れの機器(ハードウェア)を使い続けるために第三者保守サービスを利用する代替手段として、同仕様の新品ハードウェアにシステムを移行する方法があります。

OSやアプリケーション・ソフトウェアがそのまま新しいハードウェアで動作するため、第三者保守サービスを利用したときと同様にシステムを維持できることはもちろん、最大のメリットは新品ハードウェアかつ最長5年の保守が用意されていることです。

数多くの部品で構成されたハードウェアは部品ごとに耐用年数が異なります。老朽化が進んでいる場合、短期間のうちに複数の部品交換が必要となる可能性は否めません。中長期的にシステムを使い続ける可能性がある場合には比較検討してはいかがでしょうか。

 

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